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79年生まれ:男:翻訳業(英語/TOEIC 965、西語/習得中):個人事業主:サッカーオタク(Westham Utd):元IT業:フィリピン・イギリス滞在などの海外生活を経て、日本で翻訳を中心に色々やってます。ご連絡はこちらまで。an.office■plus-ultra-plus.com(■を@に変えてください)

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【考察】不世出の天才・小野伸二の選手生命が危うく終わりかけたフィリピン戦について考える

      2016/05/13

ぼくはサッカーファン歴もうそろそろ20年になる。
サッカーのためにイギリスまでいってしまう重度のサカオタなのだが、サッカー不毛の地・フィリピンで生活している間色々と考えることがあった。
不世出の天才とうたわれた小野伸二が1999年のアテネオリンピック予選、左ひざ靭帯断裂の大怪我を負ったのがフィリピン戦
この試合について思うところがある。

悲劇はいかにして起こったか

ケガを負ったときのスコアは10-0で日本リード。
完全に一方的な試合だ
 
そんなスコアにもなるはずである。
フィリピンは本当にサッカーがマイナーな国なのだ。
国民ほとんどがバスケしかしない、若者でも知っている選手はベッカムくらい。
サッカーのフィリピン代表はといえば、世界250の地域が参加するワールドカップ予選にも不参加・棄権をしょっちゅうする。
一方日本は当時すでにフランスワールドカップを経験していて、次のアテネ世代は黄金世代といわれてたほどだ。
両国代表の実力差はまさしく「プロと中学生」のレベルだっただろう。
 
ぼくは2012年からフィリピンで暮らしていて、彼らの気質をかなりつかんだ。
彼らは人前で恥をかかされることを極度に嫌う。
フィリピンで起こる事件のほとんどはカネ絡みだが、その次に来るのが女性問題と、名誉を傷つけられた怨恨なのだ。
 
そして悲劇の試合。
10-0のスコアでもなお日本代表はまったく手をゆるめることがなかった。
おそらくフィリピン選手は
「なぜそんなに我々に恥をかかせるんだ! もう試合は決まっているじゃないか」
と思ったのではないか。
ただただ日本選手のスキルを見せ付けられ、観衆の前で良い見世物にされているような。
 
そして、ガマンできなくなったフィリピン選手の悪質なカニバサミタックルから小野が負傷・・・
 
ぼくはフィリピン選手を擁護するつもりはない。
どんな選手に対しても選手生命を脅かすようなタックルは反吐がでるほど嫌いだ
小野はそれ以来怪我がちになってしまい、このタックルがなければ世界トップの選手になれていたかも・・・と思うと残念でならない。
 
でも日本人の我々が、冷静になって相手国の感情を知ることで将来の余計なケガを減らせるんじゃないか・・・と思うのだ。

悲劇を繰り返さないために知るべきこと

日本人はルールを守る。
だから、相手も日本が従っているルールを守ると思い込んでしまう。
ルールに反していないから、試合で相手をボコボコにしてもいい・・・と思い込んでしまうと思わぬ危険があるのだ。
「こちらはルールを守った上でいつも全力で戦っているんだ! スポーツで手を抜くのは逆に相手に失礼だ!」
と主張もできるが、これは日本人同士だけのルールだと思う。
国外の相手の気持を読むことができていればこんな悲劇は生まれない、
今後世界と戦うときは
「たとえスポーツであれ過度に相手を叩きのめす必要はない」
とおぼえておくべきだ。
 

追記:小野の現在

小野伸二はオーストラリア・シドニーでリーグ最高の助っ人と謳われ、今年からコンサドーレ札幌に復帰した。
1979年生まれ、ぼくと同い年。彼がいいプレーをすると負けてられないなー、と勇気がでる。
8286956030_519bc55966_zPhoto by Eric

フィリピンサッカー唯一の有名人

フィリピンサッカーにおいて唯一の有名人はメッシに抜かれるまでFCバルセロナの歴代得点王だった。
記事を書いたのでこちらにリンクをはっておく。
 

 - サッカー, フィリピン

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