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79年生まれ:男:翻訳業(英語/TOEIC 965、西語/習得中):個人事業主:サッカーオタク(Westham Utd):元IT業:フィリピン・イギリス滞在などの海外生活を経て、日本で翻訳を中心に色々やってます。ご連絡はこちらまで。an.office■plus-ultra-plus.com(■を@に変えてください)

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【DODA新CMに学ぶ説得力】聞き手が理解しやすい演説とは

   

今年8月はじめ私は日本をたったのですが、 渡航前にとても印象的だったTVCMがありました。

転職支援サービス「DODA」のCMです。

チャーリー・チャップリン編

転職という人生のビッグイベントに対して、 勇気を与える非常に良いCMですね。

私自身8月末に転職する予定でいて、不安も大きかったので タイミングよく心の真ん中につきささりました。

私は仕事で部下を率いる立場だったので、 人前で話す機会も多かったのですが、

常々人に話を聞かせるというのは難しいなあとおもっていました。

 

このすばらしい演説の要素を分析して、自分の話のテクニックに活かせないものか?

演説のフルバージョン動画があったのでそれを元に解説したいとおもいます。

チャーリー・チャップリン演説フルバージョン

フルバージョンもすばらしいですね。

皆で闘おう、との思いが熱く伝わります。

 

この演説をひもとくと、次のような要素が浮かんできます。

「大事なことは繰り返し言う」

「聴衆の敵をつくる」

「主張はシンプルに」

 

どういうことなのか、以下に解説していきましょう。

 

「大事なことは繰り返し言う」

聞き手はうんうんとうなずいて聞いているようでも、

100%の集中力を持って聞いているわけではありません。

特に話す相手が複数の場合、聞き手は

「自分だけが聞いているんじゃないし・・・」

と責任を分散させて気が散ってしまいます。

 

チャップリンの演説にも、何度も同じ言葉が繰り返されます。

その言葉は「Let us fight(ともに闘おう)!」

Let us fight for a new world!

(新しい世界のために闘おう)

Now let us fight to fulfil that promise!

(約束を守るために闘おう)

Let us fight to free the world!

(自由な世界のために闘おう)

Let us fight for a world of reason!

(良心のために闘おう)

 

演説では、話し手の伝えたかったことと全然受け取る内容が違うこともあります。

なので、一番伝えたいことは繰り返して言うのがベストです。

 

この演説で一番の目的は、民主主義のために「共に闘うこと」です。

 

「聴衆の敵をつくる」

チャップリンはこの演説の話し手と聞き手に共通の敵をつくりました。

それが「独裁者」です。

チャップリンは独裁者を

「彼らは自然に反した、機械の心を持つ機械人間だ」

と非難します。そして聴衆に

「君たちは機械ではない、君たちは家畜ではない!」

と訴えかけます。

Don’t give yourselves to these unnatural men,

(自然に反した者たちに従ってはならない)

machine men, with machine minds and machine hearts.

(機械のマインド、機械の心を持つ機械人間に)

You are not machines. You are not cattle.

(君たちは機械ではない。君たちは家畜ではない)

You are men.

(君たちは人間だ)

共通の敵を第三者を設定することによって、

話し手と聞き手は味方なんだ、と認識するのです。

「主張はシンプルに」

話し手にも聞き手にも、それぞれの事情と背景があります。

それを考えていろいろとやりたいことを話し手が発信してしまうと、

聞き手は混乱して結局なにが言いたかったのかわからなくなってしまうのです。

 

チャップリンの演説はシンプルで、最初と最後だけ見れば主張がわかります。

I’m sorry but I don’t want to be an Emperor. That’s not my business.

(すまないが皇帝になどなりたくない。私には関係のないことだ。)

I don’t want to rule or conquer anyone.

(私はだれのことも支配などしたくない。)

この最初の部分で独裁者を否定します。そして、

Soldiers! In the name of democracy, let us all unite!

(戦士たちよ! 民主主義の名の下に、皆で団結しよう!)

最後の部分で民主主義のために団結することを呼びかけます。

このように主張がシンプルであれば、

聞き手によって主張の受け止め方が違うということもないでしょう。

 

聞き手のテンションをあげるということ

シンプルでわかりやすい演説だと、聞き手が乗りやすくテンションがあがりやすいです。

そうすると話し手に対する集中力が高まり、さらに次の話もやりやすくなるのです。

常日頃から人の心を動かす「言葉」を準備して磨いておきたいものですね!

 

DODA CM 特設サイト

CMのすべてのバージョンが見られます!

http://doda.jp/brand/ad/

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